ご挨拶 MESSAGE
伝統技術を守りながらも続ける
新たな挑戦
当社は、1931年創業以来、撚糸・整経から製織まで、全ての工程を自社で一貫して行う工場として、長年多くのご支持をいただいております。
特に、良質の絹にこだわったオリジナル生地の開発に力を注ぎ、高品質な絹織物を国内外に提供してまいりました。その結果、多くのお客様から高い評価をいただき、今では国内外に取引先を持つに至っています。
もともと当社は、戦前より洋装向けの広幅生地の製造を行っていましたが、戦後からは和装にシフトしました。私が3代目として会社を引き継いでからは、これまで培ってきた技術を活かし、和装は本より、洋装向けのオリジナル生地を国内外に展開しております。
特に、「水撚り八丁撚糸」という絹だから出来る独特な撚糸技術を駆使した生地は、製造出来る機屋が国内でも数少なくなっている中で好評を得ています。
さらに、自社の生地を活用した絹製品の製造販売にも注力し、ECサイトを通じてお客様に直接提供する取り組みも進めております。また、工場見学の受け入れを通じて、丹後ちりめんの魅力を広く伝え、伝統技術の継承にも貢献しています。
今後のビジネス展開としては、祖父や父が守り続けてきた「水撚り八丁撚糸」やちりめんの技術を大切にしながら、和装に限らず洋装向けの生地開発や新たなプロジェクトにも積極的に挑戦していく考えです。特に、海外市場向けには撚糸技術とジャカードを活かした広幅の絹織物に注力し、希少かつ高級な絹織物として発信して行きます。
私の想いとしては、「日本の文化の象徴とも言える着物を通じ、自社の技術を次世代へ確実に繋げていくこと」が何より重要であると考えています。それには和装に限定せず、洋装を含めた丹後織物を世界中に広め、その価値を高めていくことだと思っております。
今後も、一貫した生産体制を維持し、品質と信頼性の両方でお客様に応え続けていきます。
引き続き、皆様のご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
代表取締役 田茂井 勇人

会社概要 OUTLINE
名工の庭 GARDEN
重森三玲作庭ー蓬仙寿の庭ー
田勇機業敷地内にございます、昭和を代表する造園学者・重森三玲氏作庭の「蓬仙寿の庭」。美しく手入れされた庭園を眺めながらのご休憩をどうぞ。
ちりめんの日本美と調和した自然の美に安らぎさえ覚えます。

重森 三玲氏が当社庭園作庭の際に書した命名書(当社にございます)
重森 三玲
SHIGEMORI MIREI
岡山県上房郡吉川村(現吉備中央町)生まれ。昭和を代表する造園学者で独特の日本庭園を創作。
日本の伝統美である茶道、華道の奥義を極め、造園学者として日本庭園界に多大なる功績を残した。
主な作品
京都・東福寺方丈庭園、京都・東福寺光明院庭園、 竜吟庵庭園、京都・大徳寺山内瑞峯院庭園など多数
主な著書
「実測図日本の名園」 、「茶室茶庭事典」など多数
FACILITIES 設備紹介
湿式八丁撚糸機
10台
乾式撚糸機
各種9台
力織機 和装用小幅織機
55台
沿革 HISTORY
昭和06年08月 | 創業 |
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昭和24年08月 | 田勇機業(株)として設立 |
昭和44年10月 | 織物工場建設 |
平成08年11月 | 京都府中小企業モデル工場に指定される |